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大人バレエとヴァリエーション
大人バレエとヴァリエーションについて
大人からバレエを始めるにあたり、いつかは大好きな作品のヴァリエーションを踊られることを目標とされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ヴァリエーションとはバレエ全幕作品のなかからメインの役のソロの踊りのことをいいます。たとえば眠りの森の美女のなかから女性のヴァリエーションをあげると、オーロラ姫のローズアダージオ・リラの精をはじめとする6人の妖精の各々・二幕と三幕それぞれのオーロラ姫・フロリナ王女や宝石などがありますね。
バレエを始め何年くらいから踊れるの?
クラスレッスンのなかでのバレエシューズでのヴァリエーションレッスンであれば、コンスタントに毎週通われて1年から1年半くらいから受講いただけるかと思います。ただトゥシューズをはいて舞台で踊るとなりますと、すくなくとも3年は必要となるかと思います。。
いろんな考え方があるかと思いますが、ENOMOTOバレエスタジオでは群舞(数名のグループでの踊り)を何度か経てから、舞台でのヴァリエーションにチャレンジしてほしいと考えています。なぜなら最初のうちは舞台に立つというだけでもとても緊張しますため、レッスンメイトさんと一緒に踊るなかである程度舞台に慣れてからのほうが良いと思うからです。
自分の話で恐縮ですが江本は7才からバレエを始めたものの、初舞台が遅く小学校高学年でした。4人での作品だったのですが途中で一人で舞台のセンターへ行き、イタリアンフェッテをするという振り付けだったのを覚えています。
振り付けしてくださった先生はご厚意で見せ場をつくってくださったと思うのですが、初舞台のためひとりで踊るということが本番で急に怖くなり、緊張から大きく失敗してしまいました。それから何年もの間舞台に対して大きな恐怖心がなくならなかったので、このような思いをしてほしくないというのが根底にあります。
どんな踊りから踊ったらいいの?
最初のうちは1分前後の短めの曲でテクニック的にあまり難しくないものをおすすめします。ピアノなどでもそうかと思うのですが、いきなり難易度の高い曲を弾かせる先生はあまりいらっしゃらないかと思います。はじめは練習曲から慣れていき、すこしづつ難易度を上げるのが確実に上達して目標に近づくやり方でありますため、バレエもこれと同じだと考えています。
具体的な役名を挙げると、眠りの森の美女一幕の妖精(リラの精以外)・同作品三幕のフロリナ王女・ジゼル一幕のペザント(村娘)などになります。これらを踊りソロに精神的にも体力的にもなれてきたら、すこしづつ時間が長くして難易度も上げていかれることをおすすめします♪
大人バレエとコンクール
最近は子供むけのものに限らず、大人むけのコンクールや部門も増えて日本全国で開催されていますね。コンクールではアンサンブル(グループ)部門のものもありますが、圧倒的にヴァリエーション部門がメインで開催されています。年代も30代部門や40代部門など、細分化されているコンクールも身受けられます。
大人からでもコンクールにチャレンジしたほうがよいのでしょうか。その方が上手になれるの?
まず大人のコンクールと子供のコンクールの違いを考えてみると、大人のほうが条件の違いが大きいですね。子供だと年齢差はせいぜい3才以内になりますが、大人だと狭くても10才以内が現時点では多く見受けられます。51才と60才では体力面でかなり変わってきますし(もちろん個人差はあります)、子供のころから習い続けてきたひとと大人から始めて数年のひとでは差があって同然だと思います。
コンクールの良い点は、いやがおうなく点数と順位をつけられるため、より真剣に取り組む動機になりやすいのではないでしょうか。ひとと比べられて競いあう環境に身をおくことで、技術向上をめざしながら上達もしやすくなると考えられます。入賞がかなえば、よりバレエを続けていく励みにもなるでしょう。
その一方で順位や採点が低かったり、同じ教室のレッスンメイトさんが入賞されてるのにご自身がされなかったりすると落ち込んでしまったりバレエから離れる原因になることもあるか思います。
出場される方でとくに大人から始められた方は、順位や採点に振り回されて精神的に疲弊されることなく、ご自身の課題やそれを達成していく過程をどうか大切にされてほしいと願います。
最後に
ヴァリエーションはいわゆるソリストかからプリンシパルの方が踊る踊りのため、技術はもちろんのこと体力面もかなり必要となります。江本は体力があまりあるほうではないため、舞台まえはいつも長時間のウォーキングやゆっくりのジョギングなどをして持続的な体力をつけるようにしていました。
ヴァリエーション一曲を踊りきるのは本当に大変なことですが、練習を乗り越えていくなかでできることが増えてくると、よりバレエが楽しくなることと思います♪
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